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てどりちゃん入社して2年。仕事はなんとかできるようになったけど、「このままでいいのかな」って毎晩考えちゃうんだ。SNSを見ると、同期が転職したり副業を始めたりしてて……。



それはモヤモヤするね。でも、迷っているのは、てどりちゃんが自分の働き方を真剣に考えている証拠だよ。



上の人には「3年は続けないと」って言われるし、ネットには「合わないなら早く動け」って書いてあるし。どっちが正しいの?



どっちが正しいかは、人によって違うんだ。だから今回は、他人の物差しじゃなくて、てどりちゃん自身の物差しを作る3つの問いを一緒に考えてみよう。決めるのは、てどりちゃんだよ。
入社して1〜3年。仕事に少し慣れてきたころに、「このままでいいのかな」という気持ちが顔を出すことがあります。SNSを開けば、転職や副業、キラキラした働き方の話があふれていて、つい自分と比べてしまう。上の世代からは「とりあえず3年」と言われるけれど、その理由にもピンとこない——そんなモヤモヤを抱えていませんか。
結論からいうと、迷うのは自然なことで、答えを出すのはあなた自身です。大事なのは、誰かの意見や周りの動きで決めるのではなく、自分が何を大切にしたいのかを言葉にすること。そのための3つの問いと、答えに合った選択肢、そして自分を知るための公的なツールを紹介します。
私は人事労務の仕事を10年以上してきて、若い社員の入社や退職の手続きにも数多く関わってきました。悩んだすえに残って活躍した人も、新しい道に進んで生き生きとしている人も見てきました。どちらが正解ということはありません。
この記事でわかること——若手がモヤモヤしやすい背景、自分の物差しを作る3つの問い、答えに合った選択肢、そして自分を知るために使える公的な自己診断ツールと相談先です。
「このままでいいのかな」と思ったら
厚生労働省の発表では、新卒で就職した大学卒の人の約3割が、3年以内に離職しています(令和5年3月卒業者)。ただし、この数字だけで離職の理由や、あなたに合う選択が分かるわけではありません。今の働き方に迷いがあるなら、まずは何が気になっているのかを整理してみましょう。
若手がモヤモヤしやすい3つの背景
① 比べる相手が、いつも目の前にいる
SNSを開けば、同期の転職報告や、同世代の活躍が流れてきます。それを見て、自分だけ遅れているように感じることもあるでしょう。でも、SNSに流れてくるのは、その人の一場面だけ。比べる物差しを他人に預けてしまうと、自分がどうしたいのかが見えにくくなります。
② 「続けろ」と「早く動け」の両方が聞こえる
「石の上にも三年」という声と、「合わない会社に長くいるのは時間のむだ」という声。どちらにも一理あるからこそ、迷います。正解が人によって違う問題なので、どちらの声に従うかではなく、自分の状況に照らして考えることが大切です。
③ 仕事の「意味」が見えないと、不安になる
仕事の目的が分からないまま手順をこなしていると、自分が成長できているのか不安になることもあります。教える側は「まず覚える時期」と考えていても、本人にはその意図が伝わっていないのかもしれません。同じ時間でも、受け取り方が違うことがあるのです。
こうした受け取り方の違いは、職場での「すれ違い」につながることもあります。たとえば、報告をどのくらいの頻度でするか、勤務時間外の連絡にどう対応するか。お互いに「普通はこうだ」と思っている基準が違うと、誤解が生まれることがあります。モヤモヤの中には、基準を言葉にしてすり合わせるだけで軽くなるものもあります。



わかる……。わたしの場合、何がいちばんつらいのか、自分でもよく分からないんだよね。



それでいいんだよ。分からないことを分かるようにするのが、次の3つの問いなんだ。
自分の物差しを作る3つの問い
ここからは、あなた自身の答えを出す時間です。この3問は、検査ではなく、自分の考えを整理するための問いかけです。紙やスマホのメモに、思いつくまま書いてみてください。うまくまとめなくて大丈夫です。
問い1:いちばんしんどいのは、何?
次のうち、当てはまるものに印をつけてみましょう。1つでも、いくつでも構いません。
- 仕事の中身:やっている仕事そのものに、興味が持てない
- 人間関係:上司や同僚との関係がつらい
- 働き方:時間・場所・休みの取り方が合わない
- 給料・評価:頑張りが報われていないと感じる
- 成長:このままでは成長できないと感じる
問い2:何が変われば、続けたいと思える?
問い1で印をつけたものが、もし変わるとしたら、今の会社で続けたいと思えますか。たとえば「上司が変われば続けたい」「仕事の中身が変われば続けたい」など、正直に書いてみましょう。変わってほしいのが『会社』なのか『仕事そのもの』なのかが、ここで見えてきます。
問い3:5年後、どんな自分でいたい?
肩書きや年収でなくても構いません。「人の役に立っている実感がほしい」「専門性を身につけて、どこでも働けるようになりたい」「プライベートの時間を大事にしたい」など、大切にしたいことを書いてみてください。迷ったときに立ち返る、あなただけの物差しになります。
自分を知るために使える、公的な自己診断ツール
3つの問いの答えがなかなか出ないときは、自己診断ツールを使うのも1つの方法です。ネットにはたくさんの診断がありますが、ここではどんな考え方で作られているかが公開されている、公的なツールを紹介します。
| 職業興味検査(job tag) | どんなことに興味があるかを調べ、合いそうな職業を探せる。アメリカの心理学者ホランドの理論にもとづく、6つの興味のタイプ(現実的・研究的・芸術的・社会的・企業的・慣習的)で考える |
|---|---|
| 仕事価値観検査(job tag) | 仕事を選ぶときに何を大切にしているか(価値観)を調べ、それに合う職業を探せる。問い3を考えるヒントになる |
| 職業適性テスト(Gテスト・job tag) | 能力面の特徴から、合いそうな職業を探せる |
| ポータブルスキル見える化ツール(厚生労働省) | 職種や業種が変わっても持ち運べる力(仕事の進め方・人との関わり方)から、職務・職位の目安が分かる。主にミドルシニアのホワイトカラー職種を想定したツールなので、使うときは必要に応じてキャリア相談で結果を一緒に整理する |
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、500を超える職業の仕事内容や必要なスキルも調べられます。気になる職業が見つかったら、実際の仕事の様子を動画で見ることもできます。
つまずきポイント
診断の結果は「答え」ではなく「考えるきっかけ」として使いましょう。職業興味検査・仕事価値観検査で表示される職業リストには、学歴や就業経験、取得資格などは考慮されていません。興味や価値観が近い職業を知る参考として使い、実際に必要な資格や経験は別に確かめましょう(job tag「よくあるお問い合わせ」)。ポータブルスキル見える化ツールの結果も、仕事の進め方や人との関わり方から見た職務・職位の目安で、専門能力や興味・価値観まで含めて適職を決めるものではありません。ネットで見かける性格診断の中には、楽しむためのものや、どんな理論で作られ、どれだけ確かめられているかが書かれていないものもあります。使うなら、作った機関や理論が示されているものを選び、結果だけで進路を決めないようにしましょう。
答えに合った選択肢
3つの問いと診断の結果を見ながら、気になる選択肢を見てみましょう。複数あっても、まだ決めなくても構いません。どれを選んでも、自分で考えて決めた一歩です。


| 会社の中で変えられそう | 今の会社で動く。上司や人事に相談する、異動の希望を出す、仕事の進め方や報告の基準をすり合わせる |
|---|---|
| 仕事の中身が合わない | 職種を変える道を調べる。job tagで気になる職業の仕事内容や必要なスキルを調べ、今の経験から近い職業を探す |
| 会社や働き方が合わない | 同じ仕事で、会社を変える道を見る。求人を見比べる。しょくばらぼで、掲載されている会社の残業時間や有給休暇の取得状況などを、対象年度とあわせて確かめる |
| まだ分からない | 話して整理する。無料のキャリア相談や、わかものハローワークで、考えを言葉にする手伝いをしてもらう |



わたしは「会社や働き方が合わない」かも。でも、外の会社のことって、どうやって知ればいいんだろう?



求人を眺めるのもいいし、若い人の転職にくわしい人に話を聞いてみるのもいいね。まずは話を聞いて、自分の経験がどう見られるかを知るところからで大丈夫だよ。どこまで進むかは、てどりちゃんが決めていいんだよ。
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ほかのサービスとも比べたい人は、転職サービスの比べ方(比較表)も見てみてください。
お金をかけずに相談できる、公的な窓口
- わかものハローワーク:正社員を目指すおおむね35歳未満の人が対象。担当者制の相談で、自分を知ることから応募の準備、就職後の定着までサポートしてくれる(支援の内容は施設によって違う)
- 個人向け無料キャリアコンサルティング(キャリア形成・リスキリング推進事業):厚生労働省の委託事業。働いている人や仕事を探している人(学生を除く)が対象。これからの働き方や学び直しを一緒に整理してくれる(仕事の紹介はしていない)
転職を選ぶなら、言葉にしておきたいこと
もし外に出ると決めたなら、面接では、短い期間で転職を考えた理由を聞かれることがあります。これまでに学んだことと、次の職場で大切にしたいことを言葉にしておくと、説明の準備になります。3つの問いの答えが、そのまま材料になります。
- 今の会社で何を学んだか(短い期間でも、できるようになったこと)
- 何が合わなかったのか(問い1・2の答え。会社の悪口ではなく、自分に合う条件として話す)
- 次の会社で何をしたいか(問い3の答え)
伝え方に自信がないときは、現役の企業人事スタッフが書類や面接の対策をしてくれるユメキャリ転職エージェントで、言葉にするところから手伝ってもらう方法もあります。
今の会社で悩んだ経験も、自分の物差しを作るための大切な材料です。決めるのは、あなた自身。どの道を選んでも、自分で考えて選んだ道なら、きっと前に進む力になります。



迷うのは、自分の人生を大切にしている証拠。答えは、ほかの誰でもなく、あなたの中にあるよ。
よくある質問
- 入社1年目で仕事を辞めたいと思うのは、甘えですか?
-
辞めたいと感じたことだけで、「甘え」と決めつける必要はありません。大切なのは、何がつらいのか、何が変われば続けたいと思えるのかを言葉にして、自分で納得して決めることです。
- 「3年は続けたほうがいい」は本当ですか?
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人によって違います。続けることで身につく力もあれば、合わない環境に長くいることで失うものもあります。年数で決めるより、自分が何を大切にしたいのか、今の会社でそれが叶いそうかを考えて決めるのがおすすめです。
- 自分に合う仕事を知るには、どうすればいいですか?
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厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」には、職業興味検査や仕事価値観検査などの無料の自己診断ツールがあります。表示される職業リストは学歴や経験、資格を考慮していないので、結果は答えではなく考えるきっかけとして使い、気になる職業の仕事内容を調べたり、無料のキャリア相談で話して整理したりすると、自分の物差しが見えてきます。
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※この記事は2026年10月時点の公的情報をもとにまとめたものです。自己診断ツールの内容や相談窓口の支援内容は変わることがあります。最新の情報は、各公式サイトでご確認ください。
参考情報源(公的機関)



